ドラマ『おちょやん』原作・キャストは?主人公千代のモデルなった人物の人生

 

杉咲花さん主演の朝ドラマで、「おちょやん」が10月より放送されます。

 

戦前から戦後にかけて松竹新喜劇の看板女優として活躍した「大阪のお母さん」として親しまれた俳優浪花千栄子の人生をモデルに制作されます。

 

作品名の「おちょやん」は、茶屋や料亭などで働く「小さい女中さん」を指す「おちょぼさん」がなまった大阪弁。モデルとなった浪花には女中奉公に出された経験があり、ヒロインの原点に女中奉公していた8年に加えて、言葉の響きが持つ親しみやすさも作品名起用の要因になりました。

 

脚本は『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』などの社会はドラマ作品や『家政夫のミタゾノ』などのコメディまで幅広い作品を手掛けた八津弘幸さん。面白い事間違いなしです。

 

『おちょやん』登場人物

主人公 竹井 千代役

杉咲花さん

 

大阪の南河内の貧しい家に生まれ、幼い頃に母を亡くし、父と弟の三人暮らしで、貧しいながらも幸せに暮らしていました。小学校にも満足に通えなかったが、口が達者で機転がきく少女。

 

9歳のとき、女中奉公に出された道頓堀で、芝居の世界に出会い、たちまちその魅力にとりつかれます。千代は奉公先を飛び出して京都へ向かい、女優の道へ飛び込んでいきます。

 

千代の父・竹井テルヲ 役

トータス松本さん

養鶏で生計を立てているが、鶏の世話から家事も娘の千代にまかせっきりの駄目駄目な父親。外面がいいが、気が弱く、世渡り下手。しかし、女性にはモテます。

 

千代にとっては、切っても切れない憎みきれないトラブルメーカーです。

 

千代の新しい母・竹井栗子 役

宮澤エマ

父、テルヲが連れてきた、千代の新しい母親。料理屋の仲居をしていた。美人で粋な女性だが、テルヲ以上に朝寝坊で、家事もしないので働き者の千代とは次第に対立していきます。

 

 

芝居茶屋の女将・岡田シズ 役

篠原涼子さん

千代が女中奉公することになる芝居茶屋「岡安」を取り仕切る女将。仕事には大変厳しいが、芝居の街「道頓堀」を深く愛しています。

 

千代を厳しくも温かく見守り、千代にとってもう一人の母親といえる 存在になります。

 

芝居茶屋の主人・岡田宗助役

名倉潤さん

芝居茶屋「岡安」の主人。シズに一目ぼれし、婿養子として岡田家に入ったため、シズには頭が上がらない。温和でやさしい性格で、シズや千代を後ろから優しく支えています。

 

ライバル芝居茶屋の女将・富川菊役

いしのようこさん

老舗の芝居茶屋「福富」の女将。芝居茶屋「岡安」は「福富」からのれん分けした店で二つの芝居茶屋はライバル関係にあり、シズと菊はことあるごとに張り合っています。

 

喜劇界のプリンス・天海一平 役

成田凌

人気喜劇一座の座長、天海天海(あまみ てんかい)の息子。幼い頃から子役として、いやいや役者をやっていたが、やがて自分が目指す新しい喜劇を作ることに目覚めていきます。

 

千代とともに新しく生まれた「鶴亀家庭劇」に参加し、やがて二人は結婚し、二人三脚で奮闘します。

 

喜劇界のアドリブ王・須賀廼家千之助役

星田英利さん

一平の父、天海天海とともに喜劇一座を率いていたが、日本で一番面白いのは自分であるとの自負を持っています。とっぴな行動で周囲を振り回す破天荒な男。

 

千代と一平にとっては、師匠であり、ライバルで、トラブルメーカーでもあるつかめない男です。

 

千代の憧れの女優・高城百合子(たかしろ ゆりこ) 役

井川遥さん

千代が道頓堀の芝居小屋で目撃して以来、憧れ続けるスター女優。 その美貌と情熱的な演技で観客を魅了し、千代は大きな影響を受けます。

 

千代の最初の師匠・山村千鳥(やまむら ちどり) 役

若村麻由美さん

京都の小さな芝居小屋で、「山村千鳥一座」を率いる、女座長。役者の世界に飛び込んだ千代にとって最初の師匠となり、千代に演じることの基礎をたたきこみます。

 

『おちょやん』千代のモデルなった人物の人生

大阪府に、養鶏業を営む家に生まれ、8歳の時に道頓堀の仕出し弁当屋に女中奉公に出されます。その後、京都で女給として働いていたが、18歳のとき、知人の紹介で村田栄子一座に入ります。

 

間もなく舞台にも立つようになるが、不入りが続き、東亜キネマ等持院撮影所に移る。香住 千栄子の芸名で端役出演を続けその後、市川右太衛門、市川百々之助に招かれ映画出演を続けたが、給与未払いなどもあり映画界から足を洗います。

 

1930年(昭和5年)に、2代目渋谷天外、曾我廼家十吾らが旗揚げした松竹家庭劇に加わり、同年、2代目天外と結婚し、看板女優として活躍します。しかし、2代目天外と新人女優九重京子との間に子供が生れたのをきっかけに離婚し、1951年(昭和26年)、松竹新喜劇を退団します。

 

芸能界からいったん身を引いていたが、NHKラジオの『アチャコ青春手帖』に花菱アチャコの母親役として出演し人気を博します。

 

同時に映画出演も続き、溝口健二監督の『祇園囃子』で茶屋の女将を演じ、ブルーリボン助演女優賞を受賞したり活躍していきます。享年66歳の生涯でした。

 

まとめ

次回の朝ドラは杉咲花さん主演。演劇に一生をささげた女性俳優浪花千栄子の人生をモデルに制作されます。脚本は半沢直樹、家政婦のミタゾノを手掛けた敏腕脚本家。面白くないわけがないです。朝ドラ初出演の篠原涼子さん、トータス松本さんの演技にもご注目ください。

ぜひドラマをお楽しみください。